アカモク商品開発
アカモクというテングサに似た海藻の商品開発を行いました。
『あかもく』はワカメやもずくなどの褐藻類(ヒバマタ目ホンダワラ科)に属する海藻で、細かく刻むとまるで納豆のような粘りが出ます。
近年、『あかもく』独特のこのネバネバには、食物繊維、ポリフェノール、フコイダンなど健康維持に良いとされる成分が、昆布やメカブといった海藻よりも豊富に含まれていることが発見され、注目を浴び始めたことから、障害者の作業所と鳥取の漁業協同組合との共同でアカモクの商品化を進めていきました。
アカモクそのものはどこの海にも自生している海藻ですが、葉や茎にエビヤカニの幼生や細かい砂などが多く付着していて、これを取り除くのが結構大変な作業となるため、このことが食品としてほとんど流通していない原因となっています。
今回、アカモクを商品化したいという作業所にこの作業を体験してもらったところ、十分可能であるとの回答をもらったことから、本格的な一般流通に向けた商品化を進めていきました。
商品化は、この作業所の新築移転の時期と重なったことから、清浄作業用の調理場、充填・パッケージ作業の作業場を設け(HACCPグレードです!)、プリンのカップのようなプラケースとヒートシールによる密閉封止機も新たに導入。パッケージも専用のトムソン型を起こし、耐水紙にオフセット印刷するなど大手食品メーカー並みの商品スタイルに仕立てました。
なにぶん作業所なので、大手のような大量生産はもとよりできないのがですが、市内のスーパーで発売したところ予想以上の売れ行きで、現在も市内各所で順調に販売を続けています。