DINO Homage
1960~70年代の美しい車が好きです。
中でも70年代を代表する名車、フェラーリ・ディーノは、ランボルギーニ・ミウラと並ぶお気に入りの一台です。
『DINO Homage』は、このディーノの不思議な少女のような妖しい魅力について研究し、これを現代に蘇らせるとしたらどのようなクルマにできるのか。そんな思いから始めたデザインスタディです。
ディーノのディーノたる魅力はそのままに、しかしサイドのエアインテークやトンネルバックといった記号的なディティールは使わないで、全体の印象でディーノを感じさせるデザインを心がけました。しかしある程度完成に近づいてくると、どうしても《よりディーノらしく見えるように》と、これらのディティールに頼りたくなる誘惑を跳ね除けながらの試行錯誤でしたので、かなり迷いのあるデザインとなっています。
もっともっとディーノの本質を掘り下げ、これらがなくてもどこから見てもディーノと言ってもらえるようなクルマに仕上げなければいけませんね。
ですので、この『DINO Homage』については、ディーノについてのさらなる研究を行った上で、もう一度取り組んでみたいと思っています。