杉ワゴンと杉照明

 

杉材を家具や工業製品の材料として利用する技術の開発研究から生まれたデザインです。

杉は建築材、構造材として最も優れた素材のひとつなのですが、家具や工業製品に利用する場合、ネジやラッチによる勘合(はめあわせ)が時間と共に緩み、最終的に部材から外れてしまうという難点があり、素材としての耐荷重強度と暖かさを併せ持ったせっかくの長所がありながら、ネジや爪勘合が組立ての主体となる工業製品の素材として活用される例が余りありませんでした。

杉ワゴンと杉照明は、杉材と他部品との応力分担を切り分け、部品と杉材の接合方法にネジや小面積の勘合を使わない、新たな方法を考案することで、杉材の工業素材としての難点をクリアしました。

杉材を家具や工業製品の材料として利用する技術の開発研究から生まれたデザインです。

杉ワゴンと杉照明:2002年