Philosophy

[ Think a piece of life ]
人生のひとかけらを考える

 
清水デザイン研究所では、デザインの方向性づけ、ディレクションというものをデザイン以上に優先し製品を開発しています。
ディレクションが確立されていれば、デザインは(それによって)ひとりでに出来上がっていくものと考えています。ですから、デザインの相談を受けたとき、「それは何なのか?」を私自身に、そして依頼者に問いかけます。そして十分なディスカッションとさまざまな思考の中から《目的の本質》を探し出し、その実現に必要な知識・技術を、さながら映画制作のように内外から結集し、デザインをまとめていきます。
 
この実現までのプロセスのひとつひとつの積み上げが、最終的な商品化のシナリオとなり、結果として優れたデザインを生み出すフィールドを準備するのです。
 
ディレクションは一人の人間が行うべきですが、デザインは一人では完遂しません。したがって私は、プロジェクトに関わる全ての人々を、欠くことのできない大切なパートナーととらえ、それらが最大の効果を発揮できるようにプロジェクトを導くこと、が私の努めであると考えています。

そして、今まで全く存在していなかったものなのに、昔からそこにあったような感覚を覚えてもらえる。そしていつのまにかその人の「人生のひとかけら」になってくれるような、そんなデザインを創り出すことを目指しています。
 

デザインディレクター
清 水 文 人