Design Studies

イメージというものは、空に浮かぶ雲の様な存在で、遠くから眺めているとはっきりと形がわかるのに、近くに寄ってみると実態がつかめません。
ですから、このような実体化をとおして「それは何か」を常に確認しておくことが重要と考えています。現代は、CAD/CG技術の発達によっていかなる形も再現可能と思われがちですが、形を通じて現れる心象・表現力という点では、まだまだ「思いどおり」にというようにはいきません。
「象徴とは、まだそれを表すべき言葉や概念がないものを何とかして表現しようとする試みにほかならない」と、分析心理学の創始者ユングの言う「象徴の表現」をこのスタディで探しています。