AOYA washi lamp
鳥取の伝統産業のひとつ“因州和紙”の技術開発から生まれた、『立体漉き』による、シームレスな立体和紙のランプです。
最新の三次元CADとRP(ラピッドプロトタイピング)を駆使した生産技術を独自に開発し、生産・流通可能な製品としたことにより商品化を実現しました。この結果もあって、AOYA washi lampは2005年のグッドデザイン中小企業庁長官特別賞をいただきました。
スタイリングをされた北俊之さんのデザインスケッチを製品として具現化するために、三次元CADのRhinocerosでモデリングを行い、微妙な三次元の曲面形状を製作可能な設計に落とし込み、これを照明シェードとして漉くための製造方法を研究し、立体漉き和紙ランプに特化した生産技術を開発しました。
立体漉きの曲面形状は、3次元CADのRhinocerosを使ってモデルデータを作成、木を貼り合わせて作ったブロック材をRolandのNC切削機で掘り込んで形状再現用の型を制作することにより製品の微妙な曲面を整形しています。
単純な形に見えますが、このように単純な製品ほど均一な品質の製品を製造することは非常に難しく、製品として完成させるまでの開発に約一年位かけてようやく製造方法を確立することができました。