Croissant
日本タンナーズ協会の主催した「JAPAN LEATHER INNOVATION 2015」という、新しい革の可能性の提案を募集したデザインコンテストへの応募作品です。
私は『Croissant(クロワッサン)〜 革に寝ころぶロースタイルのリラックスファニチャー 〜』というテーマで参加しました。
日本では、たとえ洋風のマンションであってもリビングやくつろぎの空間では、床におしりを下ろすロースタイルの暮らしが多いように思います。でも、もともとの仕立てが洋風ですから、例えばソファに寝っ転がっても床からの距離があって、なんとなく落ち着きません。
Croissantは、天童木工が今も生産している長大作さんの低座椅子のコンセプトを現代のロースタイルに解釈し直し、「リラックソファ」としてデザインしてみました。
革の引張り強さを利用し、立体的なオーバルに加工したパイプを三日月型に縫製した革で包むことで、革の張りが生み出す自然なクッション性を備えた家具を考えてみました。
座面高さを200mmと低く抑えることで、ソファともベッドとも異なる新たなくつろぎのスタイルを提供する、ロースタイルのリラックスファニチャーです。
Croissantに横になることで、まるでトトロのおなかに寝ているようなやさしいくつろぎと安心感が体験できると思いますよ。