学生フォーミュラ

 

全国の学生が自分たちで設計し制作したレーシングカーのコンセプトと性能を競い合う学生フォーミュラと呼ばれる大会があり、鳥取大学工学部の学生たちも鳥取大学フォーミュラプロジェクトとして毎年参加しています。
私は2年前から鳥取大学の研究コーディネータとして工学部で教えている関係から、アドバイザーとして学生たちのクルマづくりのお手伝いをしていたのですが、この年の新車設計の参考にしてもらえればとフォーミュラカーのプロトタイプデザインを提案しました。
 
基本的にはアーチ橋と呼ばれる道路の橋梁の構造で、ドライバーの肩の横をとおる2本の湾曲したパイプから吊るした底部の2本のパイプをメインフレームとする構造です(アリエルアトムのパクリです)。
マス・ロワード&センタード(重量物をできるだけ低くかつ車体中心に配置するレーシングカーの基本思想)を徹底しようと、サスペンションは前後ともダンパーユニットを水平に寝かせて車体の中に設置するインボードマウントとし、ベルクランクを介してプルロッドで作動させる設計としています。
ちなみにサスペンションは、ロールセンターを前下がりにとるとともにキャンバーも1度ほど内側に方向け、回頭性の良さを狙っった設計としています。